抄録
J-026
視線と口唇の相互作用によるメンタルヘルスの可視化と意味づけ(第2報)
堅田映美・佐藤和人・間所洋和・禹ハンウル(秋田県大)・門脇さくら(SmartDesign)
現代はストレス社会といわれ,うつ病などの精神疾患の増加により,医療費や社会サービス費用に莫大な損失を出している.このことから,ストレス関連疾患を未然に防ぐ必要があり,そのためには自分の気分状態やストレス状態を把握し対応することが求められている.本研究では客観的に気分状態を評価する為,気分状態を検査するPOMS2の質問ビデオを独自に製作して被験者に呈示し,回答中の瞬時心拍数,視線と表情に着目することで,日常的に抱えているストレスと行動及び生体情報との関係性を解析する.POMS2の指標に基づき,U-matrixでカテゴリ分類を行い各カテゴリと視線,表情との関係の検証をした.その結果,気分状態の変化と視線の集中度(ヒートマップ)・サッケードの数に関係がある事が分かった.また,表情の表出パターンに関係がある事が分かった.