抄録
J-025
単語の分散表現を利用したTwitterからの幸福感の抽出に関する考察
大沼智幸・浅井紀久夫(放送大)
本研究はTwitterのつぶやきからユーザが感じているポジティブな感情(うれしさ、楽しさ)を抽出し、これを短期的幸福感と解釈することで、大量のつぶやきに含まれる集合知としての幸福感を捉えることを目的とした。手法としてword2vecによる単語の分散表現を活用し、つぶやきをベクトル化し、Autoencoderで事前学習、fine-tuningを行うことで、約30万件のつぶやきをPositive/Negative/Neutralの3種類に分類した。つぶやきに含まれる感情に基づき、つぶやきを約8割の精度で分類することができた。さらに短期的幸福感の日々の変化に着目し、曜日毎の幸福感の差異を捉えることを試みたが、変化を明確に捉えるには至らなかった。