抄録
J-024
大規模イベントにおける混雑緩和のための行動介入手法の定量評価
納谷麻衣子・細田真道・田中悠介・大井伸哉・中山 彰・宮本 勝(NTT)
花火大会・スポーツイベントなどの大規模なイベントでは大勢の来場者が見込め、イベント会場周辺エリアにおいて混雑が発生する。特に退場時には来場者が一斉に帰路につくため、混雑により人の流れが滞留し帰宅時間が大幅に遅れたり、歩行者同士が押し合う事で事故が起こるリスクがある。そのようなリスクを回避するため、人の移動行動に介入し、人の流れを制御する必要がある。イベントでの混雑時における行動介入手法として、警備員による誘導が有用であると言われている。本稿では、イベントの退場時における警備員による誘導の観察および人の流れの時系列変化を観測し、誘導の効果を定量評価する。