抄録
J-016
単調作業に対する自己効力感向上を目的としたセルフモニタリングと目標設定の関係性の分析
吉川 慧(岡山大)・杉原太郎(東工大)
コンピュータシステムを用いた単調な作業の多くは,長期間継続して実施することが容易ではない.長期間取り組むことで効果を発揮するシステムであっても,その効果を実感できる段階に至る前にドロップアウトしてしまう可能性がある.本研究では,Persuasive Technology のセルフモニタリング原理を援用し,単調作業の成果を客観的な指標でフィードバックするシステムを開発した.実験参加者70名に試験問題を制限時間内に数多く回答させるタスクを要求し,自らが目標設定してタスクを実施できるグループと実験者が設定した目標に対してタスクを実施するグループ,および何ら目標を提示しないグループとで比較した.