抄録
J-011
膀胱内蓄尿量推移の無拘束予測のための排尿成分吸光特性解析 -リッジ回帰による最適モデルパラメータの推定-
山崎智將(青学大)・鏑木崇史(国際基督教大)・栗原陽介(青学大)
介護現場において膀胱内蓄尿量推移の予測ができると、被介助者をトイレへ連れていく適切な時間を判断する一助となる。筆者らはこれまで、膀胱内蓄尿量の推移に関する微分方程式によるモデルをベースとした蓄尿量の推移を無拘束で予測する手法を提案してきた。本研究では、提案モデルの最適なパラメータを、排尿時における尿を分光することで得られる各波長の吸光特性にたいし、リッジ回帰を適用することで決定する。検証実験において、提案手法により予測した排尿量と、実際の排尿量との平均誤差率は20.56%となり、現在、膀胱内蓄尿量を計測する手法である接触型の超音波センサの平均誤差率24.14%よりも高精度となった。