抄録
J-009
隠れマルコフモデルを用いたベッド上における要介護者の体位遷移の推定
萩原敦史・島川博光(立命館大)・原田史子(コネクトドット)
本論文では、ベッド上に設置したシーツ型のセンサを用いて,ベッドサイドにおける要介護者の事故や病気につながる異常な動作や姿勢を事前に検知するシステムを提案する.要介護者の増加に対して,病院や介護施設における従業員が不足している.そのため,十分な巡視や見守りが困難であり,ベッドサイドにおける要介護者の転倒や褥瘡が頻繁に発生している.要介護者の異常な動作や姿勢を推定するため,起床動作と体位変換における状態遷移に着目する.隠れマルコフモデルを用いることにより,センサで取得したデータから要介護者の姿勢の状態遷移が推定でき,事故や病気を事前に検知することができる.