抄録
I-020
漢字フォント画像からの刺繍データの自動生成
高筒飛輝・遠藤結城・栗山 繁(豊橋技科大)
機械刺繍に用いる刺繍データを画像データから自動生成する手法が開発されているが,文字の刺繍には縫い目の方向や密度,縫い順などに関する専門知識が必要とされる.特に,漢字には多くの交差部分が存在するため,一般的な絵柄画像を対象とした手法では不自然な縫い目が生成されてしまう.そこで本研究では,漢字のフォント画像から刺繍データを自動生成する際の交差部分における自然な縫い順を実現するため,深層学習を用いたセマンティックセグメンテーションにより漢字画像を筆画単位に分解する手法を提案する.さらに,各筆画に対して最適な縫い目を配置する手法と筆画間を辿る手法も提案し,実際の機器で刺繍した結果の品質を既存手法と比較した結果を報告する.