抄録
I-019
6自由度ペンタブレットを用いた仮想書道システムの試作
金山知俊(南山大)
柔軟な穂先をもつ書道の毛筆は、その筆記動作において紙面上で穂
先を変形させながら複雑な筆跡を生成する。その動作を計算機に取
り込むには位置と筆圧だけでなく筆の傾きや軸回りの回転を取得で
きる入力デバイスが必要となる。本研究では計算機上で毛筆による
筆書きを再現するために、入力デバイスとして上記の6自由度に対
応したペンタブレットを用いた仮想書道システムを試作した。シス
テムではペンの筆圧や動きに応じて仮想の紙面上に押し付けられた
穂先の方向や大きさを変化させ、実際の筆書きに近い穂先の動きの
再現と筆跡の生成を目指した。