抄録
I-018
VGGとU-Netを組み合わせたニューラルネットワークによるグレースケール画像の自動着色
原口俊樹・黒木修隆(神戸大)・廣瀬哲也(阪大)・沼 昌宏(神戸大)
現存する過去の写真や戦時中の写真は,グレースケールのものが多く存在している. これらの画像に対して着色を行うことにより,当時の様子をより理解することや,戦争の悲惨さや惨劇をより身近なものとして感じることができるようになる.
しかし,グレースケール画像はカラー情報の多くが失われているため色の復元は困難を極める. 現在グレースケール画像への着色は,主に人間の手で行われている. 着色者が画像中に写っている物体に対してふさわしいと思う着色を行うため,着色者の経験と勘に大きく依存するという問題がある. そこで本稿では,物体認識用VGGの特徴マップをU-Netに結合した自動着色ネットワークを提案する.