抄録
I-009
小惑星探査における近接運用時の撮像模擬手法
三浦 昭・坂谷尚哉・横田康弘(宇宙航空研究開発機構)・本田理恵(高知大)
小惑星探査において、タッチダウン等の近接運用にあたっては事前の計画・評価や得られたデータの解析等の場面で、リアリティの高い撮像機器の模擬が有用な手段の一つとなる。一方でこれらの解析や評価は、往往にして限られた時間内に実施する必要に迫られるため、高速で再現性の高い模擬手法が必要となる。このような状況に鑑み筆者らは、実際に想定しうる探査の状況に即した、搭載カメラ等の模擬手法を開発してきた。それらの手法は、小惑星や探査機の形状、反射特性、搭載カメラの特性等、実運用で想定される諸条件を勘案しながら模擬を行うものである。