抄録
I-003
仮想空間内に現実の物体がある時の没入感
江田ひかり・宮本健史・藤村真生(大阪工大)
本研究ではVRコンテンツ上に現実に存在する物を重ねて表示すると、ユーザーの没入感にどのような影響があるかを調べた。現在、スマートフォンと安価な段ボールキットを用いたVRがある。これらは特別な機器を要さないので手軽にVRを楽しむことが出来る。しかし、使用すると周りが見えなくなるのでアプリケーションもその場から動かない事を前提に作られていた。その場から動けない事は仮想空間内の移動に際しユーザーの感覚とズレを生じさせVR酔いを起こす一因となっている。そこで本研究は障害となる物体を画面上に映し出し使用者自ら認識し避けてもらう事で自分の足で仮想世界を歩き回る事を可能にする方法を提案する。