抄録
H-026
チームスポーツにおける幾何学的フォーメーション特徴量を利用したパス評価法
三村達也・中田洋平(明大)
現在,チームスポーツのフォーメーション評価のため,フォーメーションの幾何学的な特徴量が用いられてきている.本発表では,このような幾何学的フォーメーション特徴量を複数用いたパス評価法を提案する.提案手法では,パス評価のために,得点関連性と被ボール奪取可能性を定量化する.まず,選手位置情報から,パス時点のパスの出し手と受け手の幾何学的フォーメーション特徴量を含めた複数の特徴量を算出する.その後,算出した特徴量を入力として統計的判別モデルの学習を行うことにより,定量化モデルを作成する.提案手法の有効性を検証するため,サッカーをモデルケースとし,2011年のJリーグの選手位置情報を用いて実験を行う.