抄録
H-017
鏡面反射領域を用いた一人称視点映像生成法
蛭田雄也・宍戸英彦・亀田能成・北原 格(筑波大)
本論文では、ゴーグル表面の反射像を利用することで装着者の一人称映像を生成する手法を提案する。技術教育において、非言語情報の伝承は難しい。熟練の技術者の一人称視点映像を観察することで、技術学習の向上が期待できる。本手法は対象者の視点位置にカメラをバーチャルに設置する。しかし、頭部装着型のカメラの装着は被験者の負担になる。また、対象者が常に動く、動的な環境を想定するため、作業スペースの外側からの多視点映像では一人称視点映像の生成は困難である。本手法ではInside-Outカメラを用い、作業スペースを撮影することで対象者の位置と姿勢を推定し、ゴーグルに反射した視覚情報を用いて一人称視点を生成する。