抄録
H-016
多視点画像から復元した3次元形状に基づく建築物の倒壊判定法
武田隆雅・小林洸陽・宍戸英彦・亀田能成・北原 格(筑波大)
本研究では,大型地震のような大規模災害時に建築物の倒壊をドローンに搭載されたカメラで撮影した多視点画像から復元した3次元情報から判定する手法を提案する.本研究の目的は,建築物の倒壊具合の判定を自動化することで災害時に被災情報の取得にかかる時間や人的リソースを抑制することである.判定は対象の建築物の被災前後の多視点画像から生成される3次元点群を使用して二つの比較手法で推定する.一つ目は建築物が倒壊した際に被災前後の3次元形状の距離が動くことに注目した手法で,一つ目は建築物の存在する空間に注目した手法である.二つの手法の有効性を検証するために建築物モデルで実証実験を行った.