抄録
H-003
深層ニューラルネットワークを利用した顔認識の検討
河合吉彦・遠藤 伶・藤森真綱・望月貴裕(NHK)
テレビ番組の効率的な制作支援を目指して、映像の意味内容を自動解析する技術を検討している。その中でも、映像に映る人物を識別するための顔認識技術は特に有用性が高い要素技術のひとつである。本稿では、深層ニューラルネットワークを利用した顔認識技術を提案する。提案手法では、ネットワークの入力部分において、エッジ検出画像やグレースケール画像、左右反転画像を入力画像に連結し、入力することで認識精度の向上を図る。顔認識分野で広く用いられているLFWベンチマークデータセットを用いて提案手法の有効性を検証したところ、従来技術よりも認識精度が向上することが確認できた。