抄録
G-017
卵巣超音波画像における空胞自動識別のための特徴量解析
森健太郎・樫脇 陸(兵庫県大)・松林秀彦・石川智基(リプロダクションクリニック大阪)・畑  豊(兵庫県大)
排卵手術は卵巣内の超音波画像から卵胞を探索し、注射針によって卵胞内の卵子を採取する手術であり、卵子の有無は実際に採取するまでわからないという問題がある。我々は卵巣超音波画像から卵子の有無を予測するために、特徴量を明確に定義したSVMによる予測システムと、特徴量が自動で定義されるCNNによる予測システムを開発した。72個の卵胞に対する各システムの予測精度は同程度(0.61、0.68)であった。この結果より、我々が定義した特徴量はCNNによる特徴量と同程度に有意であり、卵子の有無の予測に有効な特徴量であるといえる。今後この特徴量から仮想データを生成し学習データを増加させることで、予測精度の向上が見込める。