G-015
敵対的生成ネットワークによる間質性肺疾患患者の予後予測

◎植村知規（Massachusetts General Hospital and Harvard Medical School/九工大）・渡利千夏・Janne Näppi・弘中　亨（Massachusetts General Hospital and Harvard Medical School）・金　亨燮（九工大）・吉田広行（Massachusetts General Hospital and Harvard Medical School）

関節リウマチ関連間質性肺疾患(RA-ILD)は，平均生存期間3-8年と予後不良な疾患であるが，その臨床経過は多様であり個々の患者の予後予測は困難である．本研究では，画像解析を用いた予後予測手法として，敵対的生成(GAN)に基づく手法を提案する．予後予測に一般的に用いられるCox回帰分析は，ある時間での生存確率を予測するのみであるが，提案手法はCT画像から直接生存時間を予測することを可能とする．RA-ILD 71症例を利用し，Concordance-index(C-index)および，相対絶対誤差(RAE)を予測の評価指標とした．提案手法はC-index 0.879，RAE 0.171を示し，比較モデルとの間に有意差が認められたため，RA-ILD症例に対する予後予測に有効なバイオマーカーと成り得ることが示された．