抄録
G-014
3D-DenseNetによるCT Colonographyにおける擬陽性陰影の低減
植村知規(Massachusetts General Hospital and Harvard Medical School/九工大)・Janne Näppi(Massachusetts General Hospital and Harvard Medical School)・陸 慧敏(九工大)・橘 理恵(大島商船高専)・弘中 亨(Massachusetts General Hospital and Harvard Medical School)・金 亨燮(九工大)・吉田広行(Massachusetts General Hospital and Harvard Medical School)
大腸ポリープのコンピューター支援検出(CADe)システムは高感度である一方,依然として多くの擬陽性陰影を検出する傾向にある.本研究では, CADeにおける擬陽性陰影を深層学習により低減する手法を提案する.CADeによる検出結果を病変候補とし,陽性・擬陽性の2値分類問題として定式化した.病変は3次元的に特徴的な構造を持つことから,3次元DenseNetを分類器として用いた.203症例のデータに対し5分割交差検証法により提案モデルの検証を行ない,受信者動作特性曲線下の面積(AUC)を分類性能の評価指標とした.提案モデルは,AUC 0.97を示し,比較モデルのAUCとの間に統計的有意差が認められた.従って,提案モデルは有意に擬陽性の低減が可能であることが示された.