抄録
G-004
深度画像から生成された頸部シルエットの画素数計測を用いた嚥下時刻推定
浦西雄大・小澤恵子・酒井 道・宮城茂幸(滋賀県大)
近年,肺炎による死亡率が増加傾向にある。肺炎の原因の1つは高齢者の誤嚥であるといわれている。誤嚥の早期発見を補助するシステムの構築において必要となる嚥下動作の検出およびその時刻を推定する手法を提案する。嚥下の際には喉頭挙上に伴い頸部表面が変化するため、深度画像から生成したシルエットにおいて頸部表面の画素数変化を計測すれば嚥下動作時刻が推定可能である。本提案手法を健常者5名の計18データについて適用したところ再現率は0.944,適合率は0.708であった。嚥下時に頭部を固定している場合での嚥下動作の検出が可能であることが確認できた。