抄録
G-003
肺音異常診断のクラウドを用いた実現法の検討
西尾康佑・島川博光(立命館大)・原田史子(コネクトドットコム)
地方では呼吸器内科の専門医が不足しており,都市部と比べ診断の精度が低くなる.AIにより自動化を目指しても資金の少ない地方機関では,高性能PCが用意できない.
そこで本研究では,地方でも高精度の診断を実現するための,クラウド上のAIを用いた呼吸器診断を検討する.提案手法では異常な肺音を検知し,気管支喘息および間質性肺炎の疑いのある患者をクラウド上で判別する.
微分と短時間フーリエ変換を用い,病状を解析した結果をWeb上で視覚化する.専門医でなくても診断できるよう受信者の解析結果と共に健常者や典型的な患者の解析結果を同時に提示する.
本研究で検討した診断法を用いることで,高精度の遠隔医療が実現可能である.