抄録
F-029
主語の印象を考慮した感情判断システムの提案
松山東太・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
近年,人間と対話を行い,人間の要求に応じるコミュニケーションロボットが注目されている.しかしコミュニケーションロボットとの対話は人間同士で行うような自然な対話を実現できていない.人間は発話者の感情を判断し,応答を行うことで対話を行っている.そこでコミュニケーションロボットが人間の発話から感情を判断すれば,人間とコミュニケーションロボットがより円滑に対話を行うことが可能になると考えられる.感情判断において主語は重要な要因である.「友達」がお金を拾ったと聞くと「喜び」の感情,「泥棒」がお金を拾ったと聞くと「怒り」の感情が想起される.そこで本稿では,主語の印象を考慮した感情判断システムの提案を行う.