抄録
F-018
人工知能を活用した自発給餌システムによるシロギス養殖の高効率化および低コスト化に関する検討
黒木春樹・池岡 宏(福山大)
シロギスは25cm以上の大型になるとキロ単価3000円の高級魚となることから,シロギス養殖の産業化が期待されている.しかし,現在のシロギス養殖における給餌作業は人間の経験に基づく手作業のため,非常に手間やコストがかかる.特に,シロギスの各個体の大きさにばらつきが生じると,共食いによる損失が発生しやすい点に,単純な給餌で対応できない難しさがある.そこで,画像データを入力としたAI制御による自発給餌システムの実現を目指す.その第一段階として養殖シミュレータを開発し,AIによる成長効率の高い自発給餌の実現可能性について探った.特に本研究では自動給餌システムにおいて養殖効率が最も高くなる給餌器の台数について検証した.