抄録
F-013
ニューラルネットワークを用いたQ学習による農作物の栽培に向けた試み
難波脩人(神奈川大)・辻 順平(東洋大)・能登正人(神奈川大)
近年,熟練農家の知見を再現するために教師あり学習を用いた研究が行われている.一方で,農業のような複雑な要因が絡む作業において,農家が行う農作業が最適かどうか判断することは困難である.そのため,農家の知見から集めた訓練データを用いて学習した結果が最適解かどうかの判断は難しい.このような背景のもと,我々はこれまでに,熟練農家の知見に依存せずに学習を実行する強化学習によって,農作物の栽培を行うという研究に取り組んできた.本研究では,ニューラルネットワークを用いたQ学習から得た結果に基づき,農作物(小松菜)を実際に栽培することで,小松菜が選択した水の与え方から生育が行われるかを実験的に明らかにする.