抄録
F-008
MT法を用いたトランプゲームのイカサマ行為防止のための異常検知システム
佐々木友弥・國島丈生(岡山県大)
トランプゲームにおけるイカサマ行為には、さまざまな種類がある。その中でも、ディーラーがトランプのカードを数枚抜いてゲームを行う行為(ショートデック)を取り上げる。本研究では、ショートデックを検知する方法として、統計的・実用的な異常検知手法であるMT法を用いてゲーム履歴からショートデックのディーラーを検知する。また、ゲーム履歴が改ざんされていないことを保証するために、仮想通貨で用いられる分散型台帳技術であるブロックチェーンを用いる。また、本研究の有効性を検証するために、汎用的ブロックチェーン構築ライブラリEthereum上で実装を行っているので、これについても報告する。