抄録
F-004
並列計算による機械学習の説明手法の高速化の検討
浅野孝平・全 眞嬉(東北大)
深層学習をはじめとする,高い正答率をもつ機械学習モデルが提案されている.しかしながら,これらのモデルの多くは構造が複雑で,挙動がブラックボックス化している.そのため,ユーザがモデルの結論の根拠を理解できないという問題が生じている.モデルの結論の根拠となる特徴を特定する代表的な手法としてLIMEが挙げられる.LIMEでは,複雑なモデルを局所的に解釈可能なモデルで近似することで,モデルの挙動を説明する.本研究では,並列計算を用いたLIMEの高速化手法を提案する.本手法では近似モデルの導出に用いる訓練データの生成を並列化し,高速化を実現する.そして,計算機実験によって提案手法の有効性を検証する.