抄録
E-027
Wikipediaを用いた概念ベース構築法の提案
船岡 篤・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
機械と人が円滑なコミュニケーションを行うためには人間が持つある語から別の語を連想する機能が必要であると考えられる.この機能を実現するためにある語を概念と定義し,その概念の意味を表す単語である属性と属性の重要度を表す重みの対の集合で表現している概念ベースが存在する.国語辞書を情報源とした概念ベースは専門性の高い語や新語などが含まれていなかった.そこでWikipedia を情報源として専門性の高い語や新語を獲得した概念ベースを構築する手法が提案されている.しかし,Wikipediaには「開始」といった一般的な単語のページは存在しない.そこで本稿ではWikipediaを用いて一般的な単語を獲得する手法を用い概念ベースを構築する手法を提案する.