抄録
D-010
用言に着目した話者の嗜好推測システムの検討
山本若波・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
現在のロボットは業務用のロボットが主流であるが,今後求められるのは人間と親密なコミュニケーションをとることができ,人間のパートナーとして活躍するロボットである.人間とのコミュニケーションにおいては,相手の趣味や好みなどを理解することで,相手に対して親しみを持つことが重要である.そのため,ロボットが話者との会話から嗜好を取得することが必要であると考えられる.また,会話中の用言には「好き」などの嗜好を直接的に表現している語や,「美味しい」などの嗜好を曖昧に示唆する語が存在する.そこで,会話に出現する用言に着目した,話者の嗜好推測システムの検討を行った.