抄録
CM-010
空調エネルギー消費削減のためのセンサ融合による温熱快適度推定
吉川寛樹・内山 彰(阪大)・西川祐希(ダイキン工業)・東野輝夫(阪大)
ユーザのストレス緩和やエネルギー消費削減の観点から屋内環境における適切な空調制御が注目されている.ウェアラブルセンサやサーモグラフィを用いて,心拍数や顔の温度分布から快適度を推定できることがわかっているが,ウェアラブルセンサによる推定は取得できる生体情報に制限があり,高精度な推定は難しい.また,顔の温度分布からは高精度に推定可能であるが顔の温度分布を取得するためにはユーザがカメラに正対する必要がある.そこで本研究ではスマートフォン装着サーモグラフィにより取得した熱画像による高精度に推定した断続的な温熱快適度を用いてウェアラブルセンサによる推定値を補完し,継続的かつ高精度に温熱快適度を推定する.