抄録
CM-003
歩行者シミュレータ開発のためのバーチャルリアリティを用いた歩行者モデルの評価
小黒司友・上村健二・竹部啓輔・高橋 章(長岡高専)
従来の歩行者交通流シミュレータでは,均質な集団を想定して移動の円滑性・効率性
が検討されてきた.
しかし,歩行者と空間を共有するパーソナルモビリティやロボットを安全かつ快適に
運用するためには,高齢者・障がい者・子供などの多様な歩行者の振る舞いや相互作
用まで考慮する必要がある.

そこで本研究では,バーチャルリアリティによりシミュレーション空間に没入して歩行者交通流の観察・評価を行う.さらに歩行者モデルの行動に介入することで,人間らしい振る舞いをする歩行ルールを検討し,多様な歩行者モデルが混在する空間の歩行者交通流の効率性・安定性・安全性を評価可能なシミュレータの開発を進める.