抄録
CL-003
キーストローク認証におけるk-meansを用いたウルフ攻撃
泉 和哉(明石高専)・吉武大地(京大)・佐村敏治(明石高専)
情報セキュリティ認証において生体認証技術が利用されるようになってきた.近年では,生体認証を人工的なパターンによって登録者になりすますことができるウルフ攻撃が研究されている.指紋や虹彩等のウルフ攻撃の研究がある中でキーストローク認証におけるウルフ攻撃は我々の知るところない.本発表では,初期的な研究として,日本語非定型文書におけるキーストローク認証によるウルフ攻撃をk-meansを用いて検討した.EER(Equal Error Rate)が5.3%のキーストローク認証システムで,3回まで攻撃が許されているとき,ウルフ攻撃でWAP(Wolf Attack Probability)が最大31%という結果を得た.