抄録
CK-002
プログラミング授業での決定木を用いたドロップアウト原因の可視化
千枝睦実・大枝真一(木更津高専)
 プログラミング教育の初期段階では,配列やポインタなど,次々に新しい概念が導入されていく中で,それらの理解に失敗する学生が発生する.このとき,学生自身が「どこがわからないか」を把握していないことが多く,そのような学生の検知は,課題の採点や学生の反応だけでは不十分であり,さらなる支援が必要である.
 この問題を解決するため,我々は授業中のコマンドログやソースコードを自動的に解析し,ドロップアウトに至るスキル状態を抽出することを提案する.特に本研究では,授業中のソースコードやコマンドログから抽出されるプログラマーの振る舞いを,決定木モデルを用いて可視化し,それらが内包する原因を可視化する.