抄録
CF-015
脚部運動の左右同時最適化に基づくヒューマノイドロボット受身制御
岩田滉平・加藤昇平・田口 亮(名工大)
ヒューマノイドロボットは重心位置が高く,足裏の支持面積が小さいという傾向から,転倒の危険性が大きい.ヒューマノイドロボットにおける転倒の対策として,確実な転倒防止が合理的であるが,完全な防止は困難である.そのため,転倒制御の技術も必要不可欠となる.先行研究では,ヒトの受身動作を組み込んだ転倒制御システムを提案したが,四肢の関節は左右同じ角度で駆動させ,比例制御におけるゲインを既定値で設定しており,パラメータ最適化に用いる評価が適切ではない.本論では,従来の転倒制御とその最適化手法を改善し,左右独立した転倒制御を実現することにより,従来手法より転倒時に受ける衝撃を軽減する手法を提案する.