抄録
CF-008
平文上の処理ロジックを再現した秘密計算ディープラーニング
三品気吹・濱田浩気・五十嵐大(NTT)
多くの企業や組織で深層学習などのAI利活用を目指す動きが強まっている。そうした動きの中で,AIの質を高めるために複数の企業でデータを持ち寄って,より多くのデータを用いたAI利活用の需要も高まってきている.しかし,他社とデータを共有することに抵抗を感じる企業は多く,これまでは小規模なコンソーシアムや共同実験などの限られた形でしか実現していない.そこで本稿では,より自由なAI利活用を実現するため,入力データやパラメータを暗号化したままの学習や推論を可能にするプライバシー保護深層学習の実装と評価を行う.これにより,企業同士が互いのデータを秘密にしたままでも,データを持ち寄ったAI利活用が可能になる.