抄録
CF-005
エージェントのタイプを用いた特性関数の簡略表記法に基づく制限付き提携構造形成問題
加藤浩晃・沖本天太・平山勝敏(神戸大)
提携構造形成(CSG)問題とは,協力ゲーム理論における基本的な枠組みの一つであり,あるエージェントの集合を社会的余剰が最大化されるように,いくつかの提携に分割する問題である.従来のCSG問題では,各提携の利得は特性関数により与えられることを仮定しているため,その表記量はエージェント数に対して指数関数的に増加するという問題がある.タイプ付き提携構造形成(CSGt)問題とは,エージェントの能力(タイプ)を用いた特性関数の簡略表記法に基づくCSG問題である.本論文では, CSGt問題において,各提携における提携タイプ数及び,提携構造における提携数を制限するパラメータを導入した制限付きCSGt問題のフレームワークを紹介する.