抄録
CF-003
ユーザーの行動パターンに注目したECサイト上の不正取引検知
野村和也・小川翔大・中野 翔(早大)・座間味卓臣(DMM.com)・内田真人(早大)
本研究の目的はECサイト上の不正取引について、その特徴を分析し、機械学習を用いて検知することである。本論文において、不正取引とはECサイト上の取引(決済)データのうち、クレジットカードの不正利用やアカウントのなりすまし等、不正な決済のあった取引を指す。特に匿名化されたデータセットからは把握できないような変数について、不正取引のあったユーザーの行動パターンを分析する。その上で、大規模な取引データに共通する不正取引の有益な特徴を発見し、ECサイト上での不正取引検知に活用する。また、不正のタイプが複数に分かれていることへの対処として、タイプごとに学習器を構成する。