抄録
CE-002
ビジネスメール詐欺対策としての送信者推定システムに関する研究
榑松理樹・山崎隆平・小笠原諒・羽倉 淳・藤田ハミド(所属なし)
近年,ビジネスメール詐欺(BEC)が大きな社会問題となっている.BECを見分ける方策の一つとして,メールの文体が普段のメールと異なるに注意することがあげられている.しかし,人手行うことは負荷が大きい.本研究では,この問題を解決することを目的にSPAM判定に用いられている機械学習手法に基づく手法を提案する.本研究では,既存のメールから抽出する情報を元に機械学習手法で予測モデルを生成する.この予測モデルを利用し,新規メールの送信者について判定を行う.本手法について,オープンデータセットを利用し,評価を行った.評価の結果,一定の精度を示すことができたことから,本手法は有効である可能性を示せた.