抄録
C-022
FPGAを用いた組込みrubyプロセッサの提案と評価
橋本慎太郎・荒木英夫(所属なし)
組み込みシステムの多様化や高機能化に伴いシステムとしての設計コストが増大している。例えば、通信機能やファイルシステムの要求を満たす為には高機能なプロセッサやOSが必要となり複雑なハードウェア設計やOSの実装とソフトウェアの開発が要求される。しかし単純な用途においてはシステムとして不要な機能があるなど無駄が多い。そこで我々は、FPGA上にカスタム可能なプロセッサを実現することにより設計コストを減らすことが出来ると考えている。その一つとして組み込みrubyの中間コードを実行できるプロセッサを実現することによりOSに依存せずソフトウェアの開発が容易になると考えている。本論文ではこの考えを元に作成した組み込みrubyプロセッサとそれを用いた実験の結果を示す。