抄録
C-019
RISC-VプロセッサのFSLを用いた実装と評価
大西創也・渡邊誠也・名古屋彰(岡山大)
近年,オープンな命令セットアーキテクチャであるとしてRISC-Vが注目されており,これを命令セットアーキテクチャとしたプロセッサやマイクロコントローラの実装が行われている.
一方,報告者が所属する研究室ではハードウェア記述言語FSLの開発が行われている.FSLはハードウェア記述言語SFLの設計思想を受け継ぎつつ,プログラミング言語Scalaの構文を採用することで,生産性の高いハードウェア設計環境の構築を目指している.
本稿ではFSLを用いてパイプライン制御のRISC-Vプロセッサを複数種類実装し,各プロセッサの性能や論理合成結果の評価を行う.また,プロセッサの実装を通して得られたFSLを用いる記述上の利点について報告を行う.