抄録
C-015
CNNのハードウェア実装における全結合層のリソース削減手法に関する一検討
川合勇気・古川 巧・黒木修隆(神戸大)・廣瀬哲也(阪大)・沼 昌宏(神戸大)
CNNハードウェアにおける全結合層の低リソース化を実現する,重みの2のべき乗近似を用いた手法に関して,認識精度を維持しつつリソースを削減することを目的として,一部のユニットにのみ近似を適用する手法について検討する。
具体的には,まず出力ユニット毎に各入力値と乗じる重みの絶対値合計inormを求め,inormが小さい一定個数のユニットについて,重みの2のべき乗近似を適用する。
提案手法をもとに,既存CNNモデルに対して推論を行った場合の認識精度に加えて,2のべき乗近似を採用したユニット数に対する全結合層ハードウェアのFPGAリソース数の変化に関する評価結果を報告する。