抄録
C-008
RISC-Vへのカスタム命令の実装と評価
今井信志・渡邊誠也・名古屋彰(岡山大)
近年,IoTなどの低消費電力で動作するデバイスへ搭載するCPUとしてRISC-Vが注目されている.RISC-Vはカリフォルニア大学バークレー校で開発されたオープンな命令セットである.
また,RISC-Vにはカスタム命令用のオペコードが定義されており,その命令内容は設計者に委ねられている.このカスタム命令を用いれば,特定領域に特化したRISC-Vを設計することが可能である.しかし,RISC-Vへカスタム命令を実装し,評価を行った研究は少ない.
そこで,本稿では積和演算を行うカスタム命令を搭載したRISC-Vをハードウェア記述言語FSLで設計,FPGAへと実装し,その評価を行った結果を示す.