抄録
C-002
異種プロセッサ環境における並列プログラミング手法の提案
林 卓哉・渡邊誠也・名古屋彰(岡山大)
近年,マルチコアCPUやGPUなどのデバイスからなる異種混在のプロセッサ環境が一般的になってきており,このような環境向けのフレームワークとしてOpenCLが存在する.しかし,異種のデバイスを並列的に動作させてアプリケーションの高速化を図るためのプログラミング手法が確立されているとは言えない.そこで本稿ではまず,異種のデバイスの並列動作による負荷分散手法とその効果を,種々のアプリケーション例を用いて評価する.そして,このような環境向けの並列プログラミング手法として,並列処理を明示的に記述可能な言語記述から,与えられた環境において最適な並列処理を実現するOpenCLコードを自動生成する手法を提案する.