抄録
B-025
階調表現可能な時分割電子ホログラフィにおける重み付きバイナリ計算機合成ホログラムの効率的な計算手法の検討
野口 蓮・鈴木康平・坂口朋哉・三宮廣海(高知大)・角江 崇・下馬場朋禄・伊藤智義(千葉大)・高田直樹(高知大)
計算機合成ホログラム(CGH)による立体映像技術は,「究極の3次元テレビ」となるものと期待されている.しかし,CGHの計算量は膨大であり,再生像の階調表現性も乏しい. 再生像の階調表現性を向上させる手法として,重み付きバイナリ計算機合成ホログラム(BW-CGH)をビットプレーンとして用いる手法が提案された. 複数のビットプレーンを時分割で次々と高速に再生することにより階調を持つ三次元物体を再生する.しかし,複数のBW-CGHの計算はそれぞれ独立で行う.そのため,ある物体点が複数のビットプレーンに割り当てられた場合,同じ物体点のCGH計算が重複して行われていた.本研究ではBW-CGHの重複計算を除去し,計算時間を短縮させることに成功した.