B-018
仮想計算機におけるディスク入出力性能の比較

○佐藤将也・谷口秀夫・鵜島　匠（岡山大）

仮想計算機（Virtual Machine，以降，VM）が使用するハードウェアは，仮想計算機モニタ（Virtual Machine Monitor，以降，VMM）によって仮想的に提供される．このため，1 台の物理計算機上で複数VM の実行やハードウェアのVMへの割り当てを制御できる．一方，VMで動作するオペレーティングシステムが発行する一部の命令はVMMの介入が必要であり，このオーバヘッドは，VMMによって異なる．そこで本稿では，物理計算機とVMにおいてディスク入出力の処理性能を評価した結果を報告する．具体的には，Xen, VMware Workstation，KVM，およびbhyveの4種類のVMMにおいて，VM上のプログラムによるランダム読み込みとランダム書き込みの性能を比較する．