抄録
B-017
不揮発性メモリを利用したTenderにおける動作継続制御の基本評価
田中雅大・山内利宏・谷口秀夫(岡山大)
計算機の主記憶に用いられるメモリの主流は揮発性メモリであり,電源が切断されると主記憶のデータは消失するため,計算機再起動後に計算機終了前の処理を継続できない.このため,Tenderでは動作継続制御を実現している.この機能は,揮発性の主記憶を搭載した計算機で計算機処理を永続化する.不揮発性メモリの性能向上に伴い,主記憶に不揮発性メモリを利用したOSの研究と開発が行われている.主記憶に不揮発性メモリのみを搭載した計算機では,外部記憶装置上に書き出さずとも,主記憶に残ったデータを利用して動作継続制御が可能となる.本稿では,主記憶に不揮発性メモリを搭載した計算機におけるTenderの動作継続制御の基本評価について述べる.