抄録
B-009
オープンソースプロジェクトにおける修正優先度を考慮したフォールト識別手法
曽根寛喜・田村慶信(東京都市大)・山田 茂(鳥取大)
オープンソースソフトウェア(以下,OSS)は短納期,コスト削減,標準化といった観点から組込みシステムやサーバ用途として広く採用され,急速に普及している.OSSはバザール方式と呼ばれる特有の開発形態をとっており,バグが発見されると世界中の開発者によって修正され,次のリリースに反映される.一方で,大規模プロジェクトになると多くのバグが報告されることから修正が追い付かず,早急に修正すべきバグでさえ長い修正時間を要することが問題とされている.
本研究では,オープンソースプロジェクトにおいてバグが報告された段階で修正の優先度が高く,なおかつ修正に時間がかかるバグを検出するための指標を作成するとともに予測手法を提案する.