抄録
A-022
可逆型情報秘匿を利用した符号化データの再圧縮方法
岡崎優佑・伊藤 浩(日大)
圧縮データに対して、そのデータの一部を別の部分に秘匿することによりデータを再圧縮する方法を提案する。圧縮データは暗号化されていても良い。秘匿は情報により異なる箇所を反転させることで行う。これによって秘匿した分のデータ量が減るので実質的に圧縮率を向上させることができる。復号は元の情報の規則性に基づいて行う。規則性の基準は性能に影響を与える。本研究では、情報源に英文のテキストデータ、情報源符号化に算術符号化、規則性の基準にRNN(Recurrent Neural Network)の文字予測を用いた。RNNを用いることで単語や文脈を考慮できるため、アルファベットかどうかを基準とするよりも圧縮率が向上した。