抄録
A-016
粒子群最適化に基づく小選挙区画定手法の提案
向 瑞稀(東京都市大)・有馬 遼(ヤフー)・大谷紀子(東京都市大)
衆議院小選挙区に関して、5年間を通じて一票の格差を2倍未満とし,市区町村を分割しないことを原則とした区割画定が行われている.2017年の衆議院選挙では一票の最大格差が1.98倍であったが,市区町村分割の問題が残されている.これまでに,いくつかの小選挙区の区割画定手法が検討されており,2019年には有馬らがGAに基づく手法を提案して,特定のブロックに関して条件を満たす結果を得ている.しかし,一部のブロックでは小選挙区数が定められた値にならないという問題点が指摘されている.本研究では,小選挙区数が必ず定められた値であり,一票の格差が最小化された区割りの導出を目的として,粒子群最適化に基づく小選挙区画定手法を提案する.