抄録
A-012
視聴率データによる視聴行動の分析
西山大貴・石井 晃(鳥取大)・鈴木康之(ビデオリサーチ)
人々のライフスタイルの多様化,映像配信サービスの普及により,従来の視聴率だけでは社会の興味関心を測ることは難しくなっている.そこで本研究では,毎分視聴数データから各時刻における視聴者の流入数や流出数,どの番組に視聴者が移ったかなどの視聴行動を読み取り,数理モデルを用いて視聴者の興味関心を「番組の面白さ」として定量的に分析した.その結果,視聴率には表れない盛り上がりや番組の傾向を見ることができた.視聴率のように1局ごと独立として扱うのではなく,局間の視聴者の移動も考慮することで,より正確に視聴者の関心の高さを測れると考える.