連続セミナー2023「人とAIが共生する社会に向けた情報技術」

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第6回【9月13日(水)13:00~16:10】

ソフトウェア工学の新潮流~DX・AI時代のソフトウェアナレッジ


DXの推進やAI技術の進展に伴いソフトウェア開発に求められるナレッジも変わり続けています。ソフトウェア工学知識を体系化したSWEBOK Guideの発展と、 アジャイル開発における変革の紹介しを通してソフトウェア工学の新しい潮流を議論します。またAIの登場により刷新が求められる品質に対する考え方を紹介します。
  • [13:00-13:10]オープニング

    小川 秀人
    小川 秀人(株式会社日立製作所 研究開発グループ サービスシステムイノベーションセンタ 主管研究長)

    【略歴】1996年、名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程修了。同年、株式会社日立製作所入社。現在、研究開発グループ主管研究員。ソフトウェア工学の研究および実務応用に従事。2015 年、北陸先端科学技術大学院大学博士後期課程修了。博士(情報科学)。2020 年より静岡大学客員教授。AIプロダクト品質保証コンソーシアム運営副委員長。機械学習マネジメント検討委員会委員。情報処理学会、電子情報通信学会、ソフトウェア科学会各会員。
  • [13:10-14:00]Session1「ソフトウェア工学の潮流と新しい SWEBOK Guide」

    鷲崎 弘宜

    IEEE Computer Society発行のソフトウェア工学知識体系ガイドGuide to the Software Engineering Body of Knowledge(SWEBOK Guide)の発展他をなぞることでソフトウェア工学の発展過程を概観し、そのさきにある新潮流を解説します。特に、SWEBOK Guideの前バージョンV3から講演者が取りまとめたV4への進化の方針、新設知識領域(アーキテクチャ、運用、セキュリティ)、全体にわたって組み入れられたアジャイル開発、ならびに新たな技術分野との関連を中心に解説します。その基盤の上で、不確実性を増す中で持続的な価値創造が求められるDX・SDGs時代の新潮流としてIoT・AIソフトウェア工学(IoT and AI Software Engineering)およびサステナブルソフトウェア工学(Sustainable Software Engineering)他の動向や展望を解説します。

    鷲崎 弘宜(早稲田大学 研究推進部 副部長/早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所所長・教授/国立情報学研究所客員教授/株式会社システム情報 取締役(監査等委員)/株式会社エクスモーション 社外取締役)

    【略歴】早稲田大学 研究推進部 副部長、早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所所長・教授。国立情報学研究所客員教授、株式会社システム情報 取締役(監査等委員)、株式会社エクスモーション 社外取締役。情報処理学会ソフトウェア工学研究会主査。IEEE Computer Society 1st Vice President, 同President-Elect 2024 candidate(2024次期会長候補者)。
  • [14:00-14:10]休憩

  • [14:10-15:00]Session2「DXの潮流とアジャイル開発」

    平鍋 健児

    ソフトウェア開発手法として普及してきたアジャイル開発が、DXの必要性とともに日本でも活発に導入されるようになってきました。本講演では、DX時代にマッチしたこの手法が現れてきたビジネス的背景を説明し、野中理論を元にした「スクラム」を例に技術的特徴、ビジネス事例、組織改革などについてお話しします。

    平鍋 健児(株式会社永和システムマネジメント 代表取締役社長)

    【略歴】株式会社永和システムマネジメント代表取締役社長、株式会社チェンジビジョンCTO、Scrum Inc. Japan 取締役。UMLエディタastah*の創始者であり、アジャイルの普及をライフワークにしている。アジャイルジャパン初代実行委員長、著書『アジャイル開発とスクラム』など多数。
  • [15:00-15:10]休憩

  • [15:10-16:00]Session3「AI・DX時代におけるソフトウェア品質保証の新しい考え方」

    西 康晴

    DXやAIの波に伴って、ソフトウェアの品質保証(QA)を取り巻く技術や状況はこの数年で劇的に変化しつつあります。アジャイル、頻繁なアップデート、OSS、クラウド、CIパイプライン、AIや機械学習の適用、モデルベース開発、ゾーンECU化などのアーキテクチャ再構築、モジュラー化、製造業のサービス化、グローバル拠点化などに対応しながら、高品質や高信頼性、高安全性も確保しなければなりません。本講演では、従来の日本企業がはまり込んでいた技術的負債増加型開発による「手が回らないQA」から、継続的カイゼンによる現場力向上という右利きのQAと、DXやAIによる左利きのQAとを同時に実現する「両利きのQA」に脱却できるヒントを、モデルベースQAやQAパイプライン、ミッションクリティカルなアジャイルQA、AIによるインテリジェントQAなどから構成されるQualiTraxというフレームワークを用いて概説します。

    西 康晴(電気通信大学 大学院情報理工学研究科情報学専攻 講師)

    【略歴】1997年東京大学大学院工学系研究科修士課程、2001年博士課程修了。ソフトウェアテスト専業企業を経て、現在電気通信大学大学院情報理工学研究科情報学専攻講師。博士(工学)。AIプロダクト品質保証コンソーシアム(QA4AI)運営委員長、ISO/IEC JTC1/SC7/WG26(ソフトウェアテスト・ISO/IEC/IEEE29119)・SC42/JWG2(AIシステムのテスト)両国内小委員会主査、NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)理事長などを務める。
  • [16:00-16:10]クロージング

    小川 秀人
    小川 秀人(株式会社日立製作所 研究開発グループ サービスシステムイノベーションセンタ 主管研究長)

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