2012年1月17日
論文誌ジャーナル編集委員会
論文誌ジャーナル編集委員会
東日本大震災への対応は発生後9ヶ月を経て続いていますが、その内容は短期的なものから中長期的なものにシフトしてきています。このたびの東日本大震災への対応について、ネットワークの研究者や運用者・技術者がその知恵と技術によって「何ができて何ができなかったのか」また「これから何をするべきなのか」を中長期的視野をもって議論する必要があると考えます。
これは今回のことに限らず、普段からどんな災害や不具合を想定しどのようにネットワークや計算機システムを運用するべきなのかを考えることにつながります。たとえば、時間や場所にかかわらずネットワークを活用した業務遂行形態が危機発生時の事業継続のためにどの程度役に立つのかを検証したり、災害復旧過程でも継続運用可能なシステムという視点でサーバルームの省電力化手法を検討することも興味深い話題でしょう。他にも、地域や世代の差を越えて情報を共有する手法やデジタルデバイドを解消する手法など、さまざまなものを危機管理という視点から再検討することが求められています。
本特集号では、東日本大震災とその後の対応によって得られた数々の実践例や運用経験をひとつの出発点として、ネットワークや計算機システムの運用技術や関連する諸問題を危機管理という視点で見つめ直した論文を掲載します。研究会やシンポジウム、国際会議等にて発表された論文や新規の論文を広く募集し、インターネットが真にディペンダブルな社会基盤となることに寄与することを目指します。奮ってご投稿くださいますようご案内申し上げます。なお今回の論文誌ジャーナル編集は「ゲストエディタ制度」によって行います。具体的には以下のようなトピックを対象としますが、必ずしもこれらに限定するものではありません。
・信頼性の高いネットワークサービスと計算機システムの構築運用技術
・高い事業継続性を実現する運用管理方針および手順の設計構築手法
・クラウドコンピューティングを支える仮想化システムの運用管理技術
・P2P、GRID、ファイル共有など資源共有手法の運用管理技術
・トラフィック解析、負荷分散技術、IX運用技術
・新しい計算機システムの構築運用技術

